高クオリティなLPモックアップをAIが一瞬で吐き出すのを見て、恐怖を感じた。 「これではWebデザイナーがいらなくなるのでは?」 しかし、その恐怖の先に見えたのは、長年抱えていた「ゼロからカンプを作れない」という呪縛からの解放だった。
AI(グラビ)に某女性専用ピラティススタジオのLPURLを渡し、「模写して」と指示をした。数秒後、美しいフォントと高品質なダミー画像が配置された、セオリー通りの「売れる高コンバージョンLP」が完成していた。
「すごい」と感嘆する一方で、急激な虚無感と恐怖に襲われた。トンマナのすり合わせも、デザインカンプの作成も、Elementorでの実装もしていない。ただ「おまかせ」でできた完璧な箱。
「これでは本当にWebデザイナーがいらない世の中になってしまうのではないか?」
私はこれまで、「TTM(徹底的に真似る)」ことで引き出しを増やし、対応力を上げてきた。しかし心のどこかで、「既存のパターンのTTMしかできず、真っ白なキャンバスからオリジナルのデザインカンプを作れない自分」へのコンプレックスがあった。
AIがその「TTM」を数秒で完璧にこなしてしまうなら、私の存在価値はどこにあるのだろうか?
AIとの対話を通して、パラダイムシフトが起きた。
AIがTTMを高速でこなすということは、もはや「真っ白な画面と睨めっこして、正解の配置を探す苦痛(0→1)」を自分でやらなくていいということだ。
独自のAIワークフローで複数パターンの叩き台を抽出し、高速プロトタイピングによって「守(基本)」のカンプを一瞬で組み上げる。
そして、そこからが私の本当の仕事になる。
「TTMしかできない」と悩んでいたのは過去の話。これからは、TTMはAIの仕事だ。
私はそのAIが生み出した80点のベースに対し、ヒアリングで得たクライアントの想いを乗せ、ピクセル単位で愛着を持って120点に磨き上げる「伴走型ディレクター」へと進化する。
もう、ゼロから作れないことにコンプレックスを感じる必要はないのだ。
「作る人」から「選んで、魂を吹き込む人」へ。