AI登場によりデザイン制作の敷居が下がった今、WEBデザイナーだからこそできることとは?

こんにちは。WEBデザイナーのゆっこです。

本投稿は、AI時代にデザイナーとしての価値に迷っている人に向けて書いています。

■私はもともと、管理栄養士。

社員食堂の店舗運営、オンライン栄養指導。毎日、人の話を聞き、本人も気づいていない食習慣の問題を引き出し、言葉にして、行動できる形に落とし込む仕事をしてきた。

WEBデザインを始めて2年。その経験の中で気づいたことがある。

それは、デザインの仕事と、栄養指導の仕事は、本質的に同じであるということ。

■デザインを「作る」ことの価値が変わっている

先日、こんな広告を見かけた。

「バナーをAIで3分で5枚作れます」

画像解析AIで背景と人物を分離し、画像生成AIで差し替える仕組みだ。技術的には既存の組み合わせだが、確かにすごい。デザインスキルがなくても、バナーのバリエーションが瞬時に作れる時代になった。

ロゴも、LP構成も、配色案も、AIが提案してくれる。デザイン制作の敷居は確実に下がっている。

ではWEBデザイナーは、何をすべきか。

私がたどり着いた答えは「作る前の部分」だった。

■クライアントは「要望」を持っていない

栄養指導の現場でも、デザインの現場でも、同じことが起きる。

クライアントは「こういうものが欲しい」とは言えない。「なんか違う」「うまくいかない」「何が問題かわからない」という状態で来ることがほとんどだ。

栄養指導なら「なんとなく身体の調子が悪い」。デザインなら「なんとなくダサい気がする」。

どちらも、本人の中に答えはある。
でも言葉になっていない。

要望を言葉にできないのは、クライアントの能力の問題ではない。自分が本当に何を求めているか、人はそう簡単には言語化できないものだ。

私の仕事は、実は厳密にいうとデザイン制作ではなく、言語化の支援なのかもしれない。

ヒアリングして、整理して、言語化して、はじめてデザインが始まる。このプロセスこそが、AIには代替できない部分だ。

■「問いの設計」は奪えない

よく「スキルをコンテンツとして出すと、同業に真似される」という話を聞く。

確かに、質問項目はコピーできる。でもなぜその順番で聞くのか、なぜその言葉を選んだのか、何を引き出したいのか、このプロセスは経験と感覚から来るものだ。

管理栄養士として積み上げてきた「人の悩みの引き出し方」は、デザインの文脈でも生きている。型だけ盗んでも、同じ結果にはならない。

むしろ今は、出し惜しみよりどんどん出した方が信頼になる時代だと感じている。発信することで、スキルではなく人そのものへの信頼が積み上がっていく。

■WEBデザイナーだからこそできること

AIがデザインを作る時代に、WEBデザイナーが売るべきものは「対話と発見のプロセス」だと思っている。

クライアントが「なんか違う」という状態から「これが欲しかった」にたどり着くまでの道筋を作ること。その問いを設計できること。

これはデザインスキルではなく、人の話を聞き、整理し、言葉にする力だ。

管理栄養士としてその力を積み上げてきたからこそ、デザイン歴2年でも自信を持って言える。

AIの登場でデザイン制作の敷居が下がったからこそ、その手前にある「言語化できない悩みに寄り添う力」が、これからのWEBデザイナーの核心になると私は考えている。

まずは「なぜそれを作りたいのか」を言葉にすることから始めるといい。その一言が、いいデザインへの一番の近道だから。

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